逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。
【感想】
かつて誘拐犯だった女と誘拐犯に育てられた女の物語、小説的救いがラストにはあると思いました。
2007年出版の作品ですが小説読んでから映画を観ようと思っていたので、やっと観れます。
映画を後日観ましたが、脚本、両女優さんの演技も素晴らしく原作に勝るとも劣らないと作品。ラストの種子島のシーンは泣けました。